時代とともに変化する居酒屋

飲酒の歴史はなんと8世紀から

居酒屋といえば、色々な料理やお酒がお店のメニューの中にありますので、友人や恋人と気楽にお酒を飲みたいときや、ちょっとした食事をとりたいときに利用される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本での飲酒の歴史は8世紀初頭から始まりました。
魏志倭人伝や古事記には飲酒について書かれていましたので、当時は身分の高い貴族のみ飲酒が許されていたようです。

江戸時代に入ると庶民の間で一大ブームに!

江戸時代に入ると、庶民の間でもお酒を楽しむようになってきました。
江戸時代は酒屋にお酒を入れる容器を持参し、量り売りでお酒を売ってもらうスタイルだったのですが、酒屋ですぐにその場でお酒を飲めるように席を用意したことが、居酒屋の始まりになったのです。
ちなみに居酒屋の語源もこの時に作られました。
酒屋の席でお酒を飲むことを居酒といったのが始まりで、元々居酒屋の意味は、居酒を避けてくれる居酒屋という意味が込められていたのです。
江戸時代では、酒の販売だけをするお店と、居酒だけをさせる居酒屋の2種類のお店がありました。
こうした居酒のブームによって、真似する人たちも出てきました。
例えばおでん屋などの食べ物やさんでもお酒と食事の両方がとれるお店が一気にブームになったのです。
当時の江戸は独り者の男性が多かったためこうした食事とお酒が飲める居酒屋はありがたいお店の1つだったのかもしれません。
ちなみに当時ブームだったのは、煮売り酒屋と呼ばれる居酒屋です。
魚や豆、野菜などを煮たおかずを売り、お酒も提供した煮売り酒屋には独り者の男性に人気があったそうです。
また当時、串に刺した魚や野菜を天ぷらにした天ぷら屋も出てきました。
今でいう江戸のファーストフード店です。
アツアツの天ぷらはお酒との相性もよかったのかもしれません。

働く女性も居酒屋に!

戦後は居酒屋は男性の社交場として一大ブームになります。
1970年代にはいると女性も外で働く時代になったことから、居酒屋を利用する女性も増えてきました。
メニューも女性に好まれそうな甘いカクテルやチューハイ、デザート類も豊富になってきます。
女性が居酒屋を利用し始めると、居酒屋の景気もグッと良くなり、全国チェーン店も増えてきました。
平成に入ってからは、居酒屋はさらに身近な存在となります。
夜の営業だけでなく、ランチ営業も行うチェーン店も出てきますので、昼間のママ友会でも子連れで居酒屋を楽しむ時代になったのです。

焼肉・串カツ・浜焼きがおすすめな東加古川の居酒屋